【徹底解説】猫の肉球が冷たい原因と健康チェック方法を紹介

ペット・猫

寒い時期、膝の上に乗ってきた猫の肉球が、あまりにも冷たくてびっくりした経験のある飼い主もいるのではないでしょうか。

猫の肉球はかわいいだけでなく、体調や健康状態を示す重要な役割をしています。

普段は人肌ほどの温かさである肉球が冷たく感じる場合は、何らかの異変が隠れている可能性があります。

この記事では、猫の肉球が冷たくなる原因と、愛らしい肉球を健康に保つためのチェックポイントについて詳しく解説していきます。

ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてください。

猫の肉球は健康状態のバロメーター

猫の肉球は健康状態を示すバロメーターになっています。

猫の平均体温は38〜39℃で人間よりも少し高めです。肉球は皮膚が厚く、体温の影響を受けにくいため、普段触っても「ほんのり温かいかな」と感じる程度でしょう。

冷たい床の上を歩いた後など一時的に肉球が冷たい場合もありますが、温めればすぐに改善されます。

温めても改善されなかったり、肉球が常に冷たかったりする場合は、健康状態に何かしら問題があると言えます。

猫の肉球が冷たい原因3つ

猫の肉球が冷たい原因は3つ考えられます。

  1. 冷たい床の上を歩いた
  2. 体が冷えてしまった
  3. 病気の可能性がある

それぞれ解説します。

1. 冷たい床の上を歩いた

冷たい床の上を歩いた後は一時的に肉球が冷たくなります。

猫の肉球には毛が生えていません。そのため、床の温度をダイレクトに感じ取ってしまいます。

冬に家中をパトロールした後の肉球が、あまりにも冷たくてびっくりした飼い主もいるのではないでしょうか。

冷たいフローリング以外にも、お風呂場や玄関などつるつるしたタイルの上を歩いた後は、その表面温度の影響により一時的に肉球が冷たくなります。

人間の足と同じで、冷たいものに接していると猫の肉球も冷たくなるのです。

我が家の猫は、冬になると私の足に自分の足を乗せてきます。
初めのうちは「なんで足を踏むんだろう?」と不思議に思っていたのですが、どうやら床が冷たかったから、私の足の上に避難していたようです。

2. 体が冷えてしまった

体が冷えると肉球も冷たくなります。

猫の肉球は体温の影響を受けにくい部分ですが、体が冷えると末端である肉球にも影響が出るのです。

真冬の寒い部屋で暖房もないまま長時間過ごしていると、体温が低下し、肉球まで冷たくなってしまいます。ペットヒーターやエアコンなどを活用して暖かく過ごせる環境を整えてあげましょう。

また、シャンプーの後や雨で体が濡れてしまった場合は、タオルやキッチンペーパーを使って素早く水分を拭き取るのがコツです。

肉球まで冷たくなるほど体温が下がると、低体温で命の危険性があるため注意が必要です

3. 病気の可能性がある

猫の肉球が冷たい原因として病気の可能性も考えられます。

病気によって血の巡りが悪くなり、その影響で肉球が冷たくなるのです。

考えられる病気は以下の4つです。

  • 低体温
  • 貧血
  • 心臓病
  • 腎不全

病気の場合は肉球が冷たいこと以外にも、食欲や元気がない、疲れやすい、呼吸が乱れる、嘔吐などの症状が見られます。

気になる症状がある場合は早めに動物病院を受診した方が良いでしょう。

暖かい場所にいても肉球が冷たいままで、さらに食欲や元気がない場合は病気が隠れている可能性があります。

猫の肉球が冷たい時の対策3ステップ 

猫の肉球が冷たい時の対策を3ステップで紹介します。

  1. 肉球を温める
  2. 快適な室温にする
  3. 動物病院を受診する

肉球が冷たいと感じた時だけでなく、普段から気にかけてあげると良いでしょう。

ステップ1. 肉球を温める

肉球が冷たい温めてあげましょう。

温めることで血流が良くなり、肉球の冷たさも改善されます。

冷たいフローリングの上を歩いた後で一時的に肉球が冷たいことはよくあるでしょう。暖かい寝床やこたつなど、暖を取れる場所を作ってあげると良いです。

湯たんぽやペット用ヒーターなどを使う場合は、直接触れていると低温やけどの危険性があるため、タオルで包んでから使用してください。

一時的に肉球が冷たい場合なら、温めれば自然と元通りになります。

ステップ2. 快適な室温にする

快適な室温にすることも大切です。

猫が快適に過ごせる室温は22〜25℃、湿度は50〜60%くらいです。人間が快適に感じる室温にすれば良いでしょう。

暖房がついていない部屋に行ったり、あちこち移動したりするのが好きな猫の場合は、ブランケットや暖かい寝床などを複数用意してあげるのがおすすめです。

猫が元気に過ごせる快適空間を作るのは、飼い主の重要な使命と言えます。

ステップ3. 動物病院を受診する

ステップ1、2をやっても肉球が冷たいままなら動物病院を受診した方が良いでしょう。

一時的に肉球が冷たくなることはありますが、多くの場合は温めれば改善されます。

しかし、温めても冷たさが改善しないようなら、低体温や腎不全、心臓病など病気の可能性が考えられます。

元気や食欲がなく、ぐったりしている場合は早めに獣医師に相談しましょう。

肉球の健康をチェックする5つのポイント

愛猫の肉球を見ながら、下の5つのポイントをチェックしてみてください。

  1. 温度
  2. 弾力性
  3. 匂い

スキンシップも兼ねて、日頃から肉球の健康観察をするのがおすすめです。

1. 色

肉球の色で健康チェックができます。

体調によって肉球の色も変化するため、日頃から観察しておくと良いでしょう。

元々の色によっては変化がわかりにくい場合があるかもしれませんが、以下を参考にしてみてください。

  • 赤っぽくなっている:外傷または皮膚炎の可能性
  • いつもより白っぽい:貧血の疑い
  • 青紫色になっている:大動脈血栓塞栓症の疑い

普段から肉球色を観察しておくと病気のサインがわかる可能性があります。

2. 温度

肉球の温度をチェックしてみてください。

猫の平均体温は38〜39℃で、肉球は人肌程度の温かさです。

触ってみて、冷えた缶ジュースのようなひやっとするほどの冷たさや、反対に熱っぽさを感じる場合は、病気の可能性が考えられます。

検温感覚で普段から肉球の温度を知っておくことも健康管理の一つです。

3. 弾力性

肉球の弾力性を確認することも健康チェックのポイントです。

猫の肉球にはさまざまな役割があります。

  • 衝撃を吸収するクッションになる
  • 足音を消すのに役立つ
  • 滑り止めの効果がある
  • 物をつかむ
  • 毛づくろいの時にブラシ代わりになる
  • 汗をかいて体温調節する
  • フェロモンを出してマーキングする

これらの役割を果たすために弾力性は欠かせません。

乾燥してカサカサしていると滑りやすくなり、怪我の原因にもなります。気になる場合は、猫専用の肉球保湿クリームを使うのも良いでしょう。

健康的に走り回れるよう、肉球の弾力性を維持するのも大切です。

4. 匂い

肉球の匂いも健康状態を知る手がかりになります。

よく「ポップコーンのような甘くて香ばしい匂いがする」と表現されることが多いですが、これは肉球にある汗腺から出る汗やフェロモンの分泌によるものです。

他にも枝豆やとうもろこし、メープルクッキーなど、匂いの表現は飼い主によってさまざまでしょう。

もし、尿臭や酸っぱい匂い、強く甘い匂いなどがする場合は、健康に異常があることも考えられます。

歩いた場所や触った物の匂いがつくこともあるため、時々匂いをかいで様子を知っておくのも健康管理の一つです。

5. 傷

肉球に傷がないかチェックすることも健康管理に欠かせません。

猫は痛みを隠す習性があります。普段から肉球を観察しておくことで、怪我に気付きやすくなるでしょう。

怪我の主な原因は、暖房器具での火傷やキッチンでの怪我です。暖房器具にはガードを付けたり、キッチンへ入らないように柵をするなど環境作りに配慮することが必要です。

また、伸びすぎた爪も怪我の原因になるため、月に一度は爪切りをしましょう。

「気付かないうちに傷がひどくなっていた」ということを防ぐために、肉球の状態を定期的にチェックしておくことが大切です。

足を触られるのを嫌がる猫が多いですが、スキンシップも兼ねて、ぜひ日頃から肉球の健康チェックをしてみてください。

愛猫との仲が深まるだけでなく、体調の変化に気付きやすくなるでしょう。

この記事が、大切な愛猫の健康を守るための参考になれば嬉しいです。

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